エアブラシで美プラを塗装する場合、パーツを保持する持ち手という道具が必要になる。
持ち手は各メーカーから様々なものが発売されており、使い勝手が微妙に違う。
今回の記事は、私が仕事で酷使してきた愛用の持ち手から最新アイテムまで自信を持っておすすめできる製品だけを紹介します。
ハイキューパーツ ペインティングベース3
ハイキューパーツのペインティングベース3は2023年国内で最強のペイントベース。
いきなり最強の紹介だが、モデラーなら恐らくコレ一択ではないかと思うので先に紹介します。
私はペインティングベース2という先代モデルを現役から愛用してきた。
最近、このペインティングベース3を買ったのだけど、先代モデルより総合的に使い心地が優れていると感じた。
特筆すべきは、先代モデルより高さが低くなったので、パーツがブースの天井に干渉しにくい点。
素材はキット塗装完成品の梱包によく使われるPEフォーム。
軽くて水分を吸収しないので、ブースで乾燥中に気化して湿度が上がるこいともない。
デカールの仕上げやキャンディー塗装の強い味方になる。
市場価格は1,500円前後。
ただの強化スポンジに1,500円は高いと思われるが、実際に使うと価値が判る系の製品。
まあ、ボスによるとスペインだと同じ素材を使って300個で原価2€(300円くらい)で作れるらしい。
ペインティングベース3は10㎜感覚で穴が開いている。
メガミデバイスの手や脚パーツだと、クリップを立てるときに1つ間隔を開けた方がパーツ同士が干渉しなくていいかも。
小さいパーツなら並べてもOK。
猫の手と互換性はあるようにみえるが、穴の大きさが広がるので推奨できない。
爪楊枝や市販の細い竹串ならイケルが、変形しやすい素材なので専用クリップを使った方がいい。
ちなみに軽くて抜くときに動くとか言っている奴がいるが、落ち着いて作業すれば大丈夫。
何故か素材から西欧州スペインにある港のコンテナの中と同じ香りがした。
懐かしい。
スペインの港のコンテナの臭いが気になる人は、是非買って自身で嗅いでみてほしい。
廃板ペインティングベース2
私は色んな土台を使ってきたが、一番長く使い続けているのがペインティングベース2。
ハイキューパーツ製の この製品は外周の紙は水分がしみ込みにくく、強度も十分あるので長く使える。
ペインティングベース2の穴は、同社のペインティングクリップ専用設計だ。
専用設計なのでペインティングクリップが安定して固定でき、逆さまにしても抜けない。
それでいて抜きずらいということもなく、スムーズに外せる。
太い持ち手や竹串を無理やり挿すと、穴が広がったり潰れたりするので注意。
1個700円という良心的価格で買えたが、現在は廃盤商品となる。
ハイキューパーツは優秀な製品が多いが、供給が悪いのがどうにかしてほしい。
ペインティングベース2は坂状になっており、パーツ同士並べても干渉しにくくなっている。
重量も適度にあり、設置も安定する。
ペイントステーション
GSIクレオスの製品。
小さいのでドライブースの中に敷き詰めやすく、色別にパーツ管理しやすい。
ただのダンボールなので耐久性は無いに等しく、使っているうちにハニカムが潰れて挿せなくなる。
安いので消耗品と割り切るべき。
毎日使っても大切に使えば5年は戦える。
耐久性に難があるが、4個1,000円で買えるので、貧乏なら取り敢えずはコレを買っておけば作業できるって感じの製品。
ぶっちゃけ小型なので取り回しが楽。
色分けが多いパーツ数のキットを塗装する際に重宝したりする。
ペイントステーション買うなら↑買った方がいいかも。
おすすめの塗装の持ち手
ここからは私が実際に使ったことのある塗装の持て手でおすすめ製品を紹介します。
ペインティングクリップ
20本入り1500円で買える金属製の塗装の持ち手。
金属製で確りしており、簡単には曲がらない。
芯が細目なので、ハイキューパーツのペインティングブースにジャストフィットする。
ネコの手
GSIクレオス Gツール ネコの手持ち手棒 36本入 ホビー用塗装用具 GT90。
36本入り800円と安価に入手できるが、クリップの耐久性がない。
故にハードに使い込まなくてもカシメが弱くなっていく。
バネの部分が塗料に弱い印象。
耐久性がないが、芯が太いのでペイントブースに安定して固定できる。
更に、木製なので好みの長さにカットして使ったりできるところも優れている。
まあ、私の場合はカットして使うこともないので、普段は丈夫なペインティングクリップばかり使っています。
ペインティングニードル
ペインティングニードル(PTC-NDL)はレジンキットに照準を当てた製品です。
プラモデルでもクリップでは挟めない小さいパーツに使える。
エアブラシのニードルより太く確りしており先端が曲がりにくい。
12本入り1500円。
以前は厚紙に両面テープ貼って固定してました。
ペインティングニードルを使うようになってからは塗装が楽。
特に最近のメガミデバイスはパーツが小さいので重宝してます。
粘着力で固定させるアイテム
薄くてニードルに刺せないパーツは、引っ付き虫やブルタックを使うとパーツを固定しやすい。
初心者はどれを買えばいいのか
メガミデバイスなどを塗装する場合、ペインティングベース3を2セットとペインティングクリップを3セット買えばいい。
ガチモデラーで全塗装をする人は、ベースx3クリップx4セット以上は欲しいところ。
スサノヲなどの大型キットにも対応できるようになる。
中華製など安いものもあるが、品質の高いハイキューパーツ製は丈夫で長く使えて経済的だ。
私自身、最初は安いペイントステーションを使っていたが、最終的にはハイキューパーツ製に落ち着いたので。
買うべき おすすめセット
いずれにしても、プラモデルを塗装する際には持ち手とベースは必需品であり、消耗品であることも念頭に入れて良い物を揃えた方がいいと思う。
ネコの手とペイントステーションを買ってはいけないという意味ではないよ。