プラモデルのヤスリの使い方|番手の選び方と表面処理のコツ
プラモデルの仕上がりを大きく左右するのが「ヤスリ掛け」です。
「何番を使えばいいのか分からない」「削りすぎてしまう」と悩む方も多いのではないでしょうか。
この記事では、初心者でも分かるようにヤスリの使い方・番手の違い・綺麗に仕上げるコツを解説します。
ヤスリ掛けの基本
ヤスリ掛けで最も重要なのは、力を入れずに回数で削ることです。
強く削るとパーツが歪んだり、削りすぎの原因になります。
軽い力で何度も往復させることで、均一で綺麗な表面に仕上がります。
使うヤスリは基本3種類
ヤスリ掛けの基本は以下3つを使い分ければOK。
- 紙やすり → 平面処理・万能
- スポンジヤスリ → 曲面・仕上げ向き
- 鉄やすり → 大まかな削り
ヤスリの番手と使い方
ヤスリには「番手」と呼ばれる粗さがあります。
数字が小さいほど粗く、大きいほど細かくなります。
- #400:大きく削る(ゲート処理・合わせ目)
- #600:傷を整える
- #800:仕上げ(サフ前)
基本は400 → 600 → 800の順番で使うことで、表面が滑らかに仕上がります。
ヤスリ掛けで失敗しやすいポイント
接着剤が少なすぎる
接着剤が少ないとパーツ同士がしっかり接着できず、ヤスリ掛け中に隙間が出る原因になります。
合わせ目消しでは少しはみ出るくらいの量を使うのが理想です。
乾燥時間が足りない
乾燥不足のまま削るとヒケやズレが発生します。
最低1日以上乾燥させてからヤスリ掛けを行いましょう。
削りすぎてしまう
力を入れすぎるとパーツ形状が崩れます。
軽く・回数で削るのが綺麗に仕上げるコツです。
プラモデルで使うヤスリの種類
以下にプラモデルで使うヤスリの種類をまとめました。
紙やすり


紙やすりは最も基本となるヤスリで、番手を変えて使うことで表面を整えます。


紙やすりはタイラー等のベースとなる土台に張り付けて使います。
特にキットのエッジを出すときに鉄やすり後の仕上げとして活躍。
鉄やすり


鉄ヤスリはキットを加工する際や、パーツを大きく削る時にも重宝する。
ゲート処理の際に紙やすりの前に使って、作業時間効率を上げたりできます。
特にエッジを出すのに優れていますが、削りすぎに注意が必要。
また、アルミや真鍮線などの硬い物を削ったりするのも鉄ヤスリです。
鉄ヤスリはエッジを出すのに大変便利ですが、削りすぎない様に力加減が最も大事なヤスリ工具。
錆びないようにメンテナンスも性能を維持する上で大切。
特におすすめは
タミヤ クラフトツールシリーズ No.69 クラフトヤスリPRO (平6mm) 74069 1,000円位
タミヤ クラフトツール ハードコートヤスリPRO (半丸/7.5mm) 74073 1,700円位
スポンジヤスリ


スポンジヤスリは曲面の仕上げに最適です。
ガンプラなどではジオン系の曲面パーツを磨くのに重宝してます。
軽い力で均等に当てることで綺麗に仕上がります。
ガイアの神ヤス!を使用した事もありますが、私のスタンダードは3M製のスポンジヤスリ。
価格は1枚150円位と紙ヤスリに比べると割高ですが、曲面を磨ける高い性能とカットして使えるので経済的です。


3Mスポンジヤスリは纏めて購入すると安いので、通販でまとめ買いしてます。
布やすり


こちらはタイラーみたいなやつに付ける布ヤスリ。
好みの大きさにハサミ等でカットしてマジックテープで交換します。
紙やすりとスポンジヤスリの中間みたいな存在で、軽いヒケ処理やRを磨くのに最適。
布表面の粉を落として紙やすりより長く使えるし、切断能力も落ちにくい。
あると便利なヤスリ
リタックスティックハーフ


リタックスティックハーフは洗えば何度も粘着力が復活する板ヤスリです。
ゲート処理からヒケ処理までメインで使ってます。
ヤスリスティックは、リタックスティックハーフやタイラーが入らない狭い箇所のヤスリ掛けに活躍してます。
特にヤスリスティックは板をカットして形状を変えて使えるので特殊な形状の狭いパーツにも専用で使えます。
また、ヤスリスティックソフト(画像一番右)は柔軟性があるので、ある程度の曲面も綺麗にヤスリ掛けできます。
鬼斬り


鬼斬はヒケ処理などにも使ったり、ガイアのG-10は細かいモールド周辺のヤスリ掛けにも重宝してます。
- ハンディ鉄ヤスリ 二代目 鬼斬(おにぎり) 細目 2,000円位
- ハンディ鉄ヤスリ 二代目 鬼斬(おにぎり) 粗目 2,000円位
綺麗に仕上げるコツ
- 古くなったヤスリは早めに交換する
- 力を入れず回数で削る
- 番手を飛ばさず順番に使う
- 丁寧に確認しながら作業する
ヤスリ掛けは地味な作業ですが、仕上がりを最も左右する工程です。
時間をかけて丁寧に行うことで、完成度が大きく変わります。
最後に自分が心掛けているヤスリ掛けのノウハウの中から幾つか紹介します。
先ずは、紙ヤスリとスポンジヤスリの基本は古くなったら新しいのを早めに使う事。
古いのを使っていると削れる効率が悪くなるばかりでなく、一度に削れる量も段々と変化していくのでパーツの表面が均一にヤスリ掛けできなくなります。
次に力を抜いて回数を重ねてヤスリ掛けする事。
特に鉄ヤスリ等は力を入れると早く削れるのですが、前途と同じでパーツが均等に削れなくなります。
2つの左右対象パーツを、均等な軽い力で同じ回数分だけヤスリ掛けすると左右均等に削れて完成度が上がります。
また、モールドを削りすぎないようにも力加減はできるだけ軽く回数を重ねると調整しやすいです。
最後にヤスリ掛け以外にも云える事ですが、丁寧に作業する事。
丁寧と云うのは、細かい基本を守って確認しながら何度も作業するという感じです。
例えば番手も常に800番で作業するのではなく、400/600/800と順番にヤスリ掛けしたりするのも綺麗な完成度には必要不可欠です。
ノウハウというより心意気みたいですが、この心意気が完成度を大きく左右します。
人間なので早く終わらせたいとか思いますが、早く終わらせようとすると人は雑になります。
あと、工具の使い方ノウハウみたいなのはプラ版や折れたBMCタガネなどを使ってパーツ毎の形状に合ったヤスリツールを作るのも綺麗に仕上げるコツかも。
身近な意外なゴミがヤスリのベース板になったりします。
因みに自分は面倒臭いことを進んで行うように心掛けてます。
そうすることで面倒なことを面倒と思わなくなる性格なので。
とにかく落ち着いて時間を掛けることが最も大きな技術だと思ってます。

























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