今日は超音波洗浄機についての記事です。
先日、下記のツイートをしました。
超音波洗浄機って実際効果があるのかとか、初心者はどれを買ったらいいとか、そういう内容を自分の経験を元に書きました。
超音波洗浄機は何故必要?
まず、プラモデルを作るのに超音波洗浄機が必要かというと、、正直なくてもプラモデルは作れます。
特にパチ組みと云われる素組では必要なく、一般的に塗装する場合でも超音波洗浄機を使わなくても適当に洗うだけで良いとされています。
そうです。
実はヤスリ後にパーツを洗わないで軽く埃を落とすだけで、塗装剥がれしない場合もあります。
では何故、超音波洗浄機を使うのか。
私の場合は、確実な塗装の下地が欲しい場合、特に細かいモールドの隙間に入ったヤスリの粉を確実に時間を掛けずに落とすためです。
まあ、一番の理由は仕事や趣味でも制作代行などでキットを作る場合、人の手に渡るので、洗浄を過剰気味にしておいた方が良いかなって理由です。
ちなみに表面処理は全体に施工しているので、パーツ表面の油汚れなどは関係ありません。
超音波洗浄機に洗剤を入れない理由
私が超音波洗浄機でパーツを洗うときに洗剤を入れないのには、理由があります。
一般的に、超音波洗浄機でプラモデルのパーツを洗う場合、中性洗剤を入れて軽く泡立つ程度にするのが主流ですが、私は効果的だとは思いません。
何故なら、粉や油汚れはお湯で十分落とせますし、洗剤を入れると濯ぎの工程が入るので結果的に2回洗うことになって非効率だからです。
油汚れを落とす目的で洗剤を入れるのでしょうが、一定温度のお湯で洗う方が確実に油汚れを落とせ、洗剤が残るリスクがないです。
主婦の方など判ると思いますが、特に中性洗剤は落ちにくいので確り落とさないとパーツに残留します。
残留した洗剤は油汚れと同じ様に塗装剥がれの原因になります。
故に、私が行っている方法は、お湯のみで洗っています。
ちなみに洗剤はお湯では落ちにくいので、洗剤を使用しているのであれば真水で濯い流す必要があります。
超音波洗浄機はパワーがないと意味がない
ただ、お湯のみで洗浄するには幾つか条件があります。
- パワーのある洗浄機を使う
- お湯の温度を保てる洗浄機を使う
パワーのある振動版を採用しているからこそ、細かいモールドに入ったヤスリの粉カスを落とせます。
パワー不足だとスジボリしたカスなどがモールドに残ったりします。
前項でお湯を入れて洗浄すると書きましたが、お湯の温度は重要になります。
何故なら、生暖かい程度のぬるま湯だと油汚れを分解しきれずに完全に落ちません。
お湯の温度を常時50~70度くらいに保てる機能が付いているものが必要です。
そこまでして洗浄する意味は?
まあ、結局は仕事でサンプルを作る場合や誰か人の手に渡る物を作る場合。
ちゃんと作らないと信用問題になるので、多少過剰にでも下地には手を入れてます。
最近では自分用にフレームアームズ・ガールなど趣味で作る場合も仕事と同じなく近い内容で超音波洗浄をしてます。
だって、理由は時間が掛かるものではないので、それなら洗浄してから塗装するべきと考えているからです。
おすすめの超音波洗浄機
私の経験では、一般的な安価で売られている眼鏡用のやつとか、気休め程度の効果しかないと思います。
実際、3,000円程度で買えるものを使ったこともあります。
結果は正直、安いエアブラシ同様に他人におすすめできません。
安いエアブラシは、最初だけ調子が良くて後から不調になりやすいですが、安い超音波洗浄機は最初から簡単な眼鏡や時計を簡単に洗う程度の性能しかありません。
故に、プラモデルの細かい0.1㎜とかのモールドを削って出たヤスリの粉とか落とすには、工業用の超音波洗浄機が必要です。
ここでは深堀しないですが、プラスチックを傷めない周波数のもの、ラッシュ振動版採用など、おすすめの超音波洗浄機には色々条件はあります。
では、おすすめな機種はどれかというと。
私が使っている超音波洗浄機は高価でしたが、プラモデル以外にも使えています。
キッチンのシロッコファンなんかも取り外して洗うと、フィンにこびり付いた油汚れが完全に落ちて新品に戻ります。
恐らく一生物なので安い買い物でした。
プラスチック向きのラッシュ振動版採用、タイマーと温度調節機能付き
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