プラモデルと超音波洗浄機について

超音波洗浄機

今日は超音波洗浄機についての記事です。

先日、下記のツイートをしました。

超音波洗浄機って実際効果があるのかとか、初心者はどれを買ったらいいとか、そういう内容を自分の経験を元に書きました。

超音波洗浄機は何故必要?

まず、プラモデルを作るのに超音波洗浄機が必要かというと、、正直なくてもプラモデルは作れます。

特にパチ組みと云われる素組では必要なく、一般的に塗装する場合でも超音波洗浄機を使わなくても適当に洗うだけで良いとされています。

そうです。

実はヤスリ後にパーツを洗わないで軽く埃を落とすだけで、塗装剥がれしない場合もあります。

シーフォース SEA FORCE
STU-33 シーシャイン
SEA FORCE STU-33 SEA SHINE

では何故、超音波洗浄機を使うのか。

私の場合は、確実な塗装の下地が欲しい場合、特に細かいモールドの隙間に入ったヤスリの粉を確実に時間を掛けずに落とすためです。

まあ、一番の理由は仕事や趣味でも制作代行などでキットを作る場合、人の手に渡るので、洗浄を過剰気味にしておいた方が良いかなって理由です。

ちなみに表面処理は全体に施工しているので、パーツ表面の油汚れなどは関係ありません。

超音波洗浄機に洗剤を入れない理由

私が超音波洗浄機でパーツを洗うときに洗剤を入れないのには、理由があります。

一般的に、超音波洗浄機でプラモデルのパーツを洗う場合、中性洗剤を入れて軽く泡立つ程度にするのが主流ですが、私は効果的だとは思いません。

何故なら、粉や油汚れはお湯で十分落とせますし、洗剤を入れると濯ぎの工程が入るので結果的に2回洗うことになって非効率だからです。

油汚れを落とす目的で洗剤を入れるのでしょうが、一定温度のお湯で洗う方が確実に油汚れを落とせ、洗剤が残るリスクがないです。

主婦の方など判ると思いますが、特に中性洗剤は落ちにくいので確り落とさないとパーツに残留します。

残留した洗剤は油汚れと同じ様に塗装剥がれの原因になります。

故に、私が行っている方法は、お湯のみで洗っています。

ちなみに洗剤はお湯では落ちにくいので、洗剤を使用しているのであれば真水で濯い流す必要があります。

超音波洗浄機

超音波洗浄機はパワーがないと意味がない

ただ、お湯のみで洗浄するには幾つか条件があります。

  • パワーのある洗浄機を使う
  • お湯の温度を保てる洗浄機を使う

パワーのある振動版を採用しているからこそ、細かいモールドに入ったヤスリの粉カスを落とせます。

パワー不足だとスジボリしたカスなどがモールドに残ったりします。

前項でお湯を入れて洗浄すると書きましたが、お湯の温度は重要になります。

何故なら、生暖かい程度のぬるま湯だと油汚れを分解しきれずに完全に落ちません。

お湯の温度を常時50~70度くらいに保てる機能が付いているものが必要です。

超音波洗浄機
プラモデルを洗う場合、熱いお湯が超音波洗浄のキモ

そこまでして洗浄する意味は?

まあ、結局は仕事でサンプルを作る場合や誰か人の手に渡る物を作る場合。

ちゃんと作らないと信用問題になるので、多少過剰にでも下地には手を入れてます。

最近では自分用にフレームアームズ・ガールなど趣味で作る場合も仕事と同じなく近い内容で超音波洗浄をしてます。

だって、理由は時間が掛かるものではないので、それなら洗浄してから塗装するべきと考えているからです。

おすすめの超音波洗浄機

私の経験では、一般的な安価で売られている眼鏡用のやつとか、気休め程度の効果しかないと思います。

実際、3,000円程度で買えるものを使ったこともあります。

結果は正直、安いエアブラシ同様に他人におすすめできません。

安いエアブラシは、最初だけ調子が良くて後から不調になりやすいですが、安い超音波洗浄機は最初から簡単な眼鏡や時計を簡単に洗う程度の性能しかありません。

故に、プラモデルの細かい0.1㎜とかのモールドを削って出たヤスリの粉とか落とすには、工業用の超音波洗浄機が必要です。

ここでは深堀しないですが、プラスチックを傷めない周波数のもの、ラッシュ振動版採用など、おすすめの超音波洗浄機には色々条件はあります。

では、おすすめな機種はどれかというと。

私が使っている超音波洗浄機は高価でしたが、プラモデル以外にも使えています。

キッチンのシロッコファンなんかも取り外して洗うと、フィンにこびり付いた油汚れが完全に落ちて新品に戻ります。

恐らく一生物なので安い買い物でした。

プラスチック向きのラッシュ振動版採用、タイマーと温度調節機能付き

初心者用のクリアランス調整/処理のやり方

クリアランス調整

クリアランス調整/処理とは、プラモデルのメガミデバイスやフレームアームズ・ガール等の美少女プラモデルを作る際に使っている技法です。

この記事では、初心者用にクリアランス調整/処理について、以下の内容で書いてます。

クリアランス調整の必要性

クリアランス調整する必要性は2つ理由があります。

  • 緩い/硬い関節などを適度に稼働しやすくする
  • 間接を動かした時の塗装剥がれを防ぐ
フレームアームズ・ガール  クリアランス調整/処理
クリアランス調整とは関節の干渉を防ぐ目的で削って施工する

メガミデバイスやFRAME ARMS GIRLって結構関節が固めに設定されていることがありますよね。

1.パーツ同士が固くてハメ難い場合、そのまま無理にパーツを取り付けて動かすと破損の原因にもなります。
塗装しない素組でも、クリアランス調整をすることで関節が動かしやすくなり、無理な負荷が掛からなくなるのでパーツの破損防止になります。

2.メガミデバイスやフレームアームズ・ガールを塗装する際に クリアランス調整は必須工程です。
可動部分のパーツの隙間を広げて、パーツ同士の干渉を調整する事により、動かしても塗装剥がれを防げます。

それらの問題を解決するためにクリアランス調整を行います。

クリアランス調整に必要な工具

クリアランス調整に必要な工具は主に下記のものを使います。

  • デザインナイフ
  • ヤスリ
クリアランス調整/処理に使う工具

デザインナイフはタミヤでもオルファでも普通のデザインナイフでOKです。

ヤスリは微調整する時と広げた隙間を整える目的で使います。
故に、ヤスリの種類は板ヤスリやスポンジヤスリなどクリアランス調整する箇所によって様々なものを使い分けます。

NTのデザインナイフは、一般的なデザインナイフより一回り小型。
小型のメリットは、パーツの狭い個所に刃が入れやすい。

スポンジヤスリなどの消耗品はセットやまとめ買いが安い。
3Mのものは10枚セットで1,500円前後が妥当な価格です。
赤/緑/青の順に番手が細かくなります。

クリアランス調整のやり方

クリアランス調整は以下の手順で行います。

  • 仮組してパーツ同士のクリアランスを確認する
  • 必要に応じてデザインナイフやヤスリで削って広げる
  • パーツを再度合わせてクリアランスの確認

フレームアームズ・ガール アーキテクト 膝クリアランス

どの程度削ればいいかというと、現物合わせというのが正直なところ。
相当数キットを作っていくと感覚で判断できるようになります。

素組で0.5㎜、塗装で1.0㎜という感じでしょうか。

基本はデザインナイフである程度削ってからヤスリで調整します。

塗装する場合、0.5㎜だと塗膜の厚さを考慮すると足りない。
私のように薄く重ねて吹く場合で1.0㎜開けてます。
大きく厚塗りする人は1.0mm以上開けた方が良いかも知れませんね。

フレームアームズ・ガール アーキテクト 腕のクリアランス

クリアランスを処理する際の注意点として、実際に何度も仮組してパーツ同士の隙間を確認しなから少しづつ削るのがコツ。

画像のような装甲が付いた腕パーツとかは、キット毎に設計が違うところがあるので現物確認が毎回必要。

首パーツのクリアランスを確保する。画像は塗装用の猫の手の串部分。

首や肩等の細かいパーツは竹串等を持ち手にすることで、安定してヤスリ掛けができます。
持ち手を回転させながら最初は400番で削る、最終的に800番程度で仕上げると良いです。

クリアランス調整/処理
画像下側がクリアランス調整/処理後

コトブキヤの最近のキットでは問題は少なくなっていますが、古いキット(初期の轟雷、スティレットなど)などでは、関節がきつくて入らない事もあります。
そういう場合は軸を削ってハメ込みます。
軸を削って細くすることで稼働しやすくなります。

ただ、削り過ぎると緩くなり過ぎてしまうので注意して少しづつ削るのがコツです。

パーマメントマットバーニッシュ

■削り過ぎて緩くなり過ぎた間接の対策

パーマメント マット バーニッシュを軸に1滴垂らす。
必要に応じて数滴垂らしてもいい。
要は軸を太くすれば解決。

1,000円前後で画材屋さんとかで入手可能で1つ持っておいても損はないです。

上の画像はメガミデバイスの足首のパーツです。
クリアランス調整すると見た目でも違いが判ります。

動画で観るクリアランス調整

https://youtu.be/T5pQCvyxkjI
クリアランス調整をしてる動画

こちらの動画で7:35くらいにクリアランス調整の説明をしています。

トリム帝国の他の動画でも、制作工程では毎回クリアランス調整を行っているので詳しいやり方は動画でチェックしてみてください。

クリアランス調整が必要な箇所ごとにやり方を動画で解説しています。

クリアランス処理/調整と呼ぶ理由

プラモデルの関節の隙間を調整する作業工程のクリアランス調整/処理。

何故、私がこの作業をクリアランス調整/処理というか。
自動車のエンジンを改造整備をしていた時期があり、「タペットのクリアランス調整」という作業内容がありました。
プラモデルのクリアランス処理に非常に似ている工程なので、プラモデルの制作の場でもクリアランス調整/処理って言ってしまいます。

■タペットのクリアランス調整
自動車のエンジン分解整備時にシックネスゲージという道具を使って、バルブの隙間を計って調整する作業です。

長くなりましたが、クリアランス調整/処理の意味とやり方などについて自分なりにまとめました。

本来YouTubeでやるべき内容なのですが、仕事の立場上の問題で動画を出せなくなったのでブログ記事にしてみました。
ブログの方がアクセスがあるので、多くの方に見てもらう分にはブログの方が都合は良いのかもしれません。
まあ、動画の方が動く映像で実際に言葉で話せるし楽なんですけどね。